調剤業務

新卒薬剤師と共に基本を再復習 腎機能による薬用量の注意

4月から新卒薬剤師がうちの薬局に配属されました。現在は私が中心となり色々教えている段階ですが、まじめで一生懸命な人なので、早く一人前になって働いてもらうのが待ち遠しいです。教えることは沢山ありますが、現在は処方内容に問題ないかをちゃんと確認...
疾病・病態

wearing off現象の患者さん オンジェンティス錠の効果

過去の記事でパーキンソン病でwearing off現象が疑われる患者さんの事例を紹介しました。⇒ 症例検討 wearing off現象が疑われる事例この記事を書いた時点ではwearing off現象の可能性が高かったとはいえ、確証は得られな...
疾病・病態

施設内で疥癬が流行 疥癬の基礎知識と治療法の確認

先日うちの薬局が担当している施設から臨時処方箋がきました。内容は以下のものです。Rp(1)スミスリンローション 30g    1日1回 頸部から下全体に塗布 12時間以上経過のち洗い流すRp(2)スミスリンローション 30g    Rp (...
癌の薬

バルバーサ錠の製造販売が承認 FGFR阻害薬の特徴と共に予習

2024年12月27日に尿路上皮癌治療薬としてFGFR阻害薬のバルバーサ®錠の製造販売が承認されました。過去にもFGFR阻害薬のリトゴビ®錠について解説したこともありますが、今後はこのような細胞増殖因子をターゲットとした抗がん剤がますます増...
疾病・病態

見落としに注意!術中虹彩緊張低下症候群を起こしやすい薬

先日以下のような処方を受けている患者さんを投薬したら、来月に白内障の手術を予定しているとのことでした。Rp(1)(般)タムスロシン塩酸塩口腔崩壊錠0.2㎎ 1錠     1日1回 朝食後  28日分Rp(2)ベオーバ錠 1錠     1日1...
感染症の薬

メトロニダゾールゲル「マルイシ」が発売 対象となる疾患とともに解説

2025年3月3日に丸石製薬からロゼックス®ゲルの後発品であるメトロニダゾール®ゲル「マルイシ」が発売されました。先発品はがん性皮膚潰瘍臭および酒さに有効ですが、後発品はがん性皮膚潰瘍臭のみに有効です。この機会にこの商品の説明と、対象となる...
神経系の薬

リスペリドン クエチアピン 頓服使用の際の使い分け

過去の記事で触れましたが、私の薬局は老人ホームの薬の管理をしており、定期的に医師や看護師等とカンファレンスを行っています。その中で興奮を起こしてしまう患者にリスペリドンやクエチアピンを頓服で処方する事例がありました。どうしても認知症などを患...
免疫系の薬

遺伝性血管性浮腫治療薬 アナエブリ皮下注について

2025年2月20日にCSLベーリング株式会社のアナエブリ®皮下注が承認されました。これは遺伝性血管性浮腫の急性発作の発症抑制薬です。従来とは異なる作用機序のものなので、治療の選択肢が広がりました。まだ発売されていませんが、これを機に遺伝性...
循環器系の薬

ユバンシ配合錠 肺高血圧症とその他の治療薬と一緒に解説

昨年書きかけで下書き保存したままの記事を発見しました。急いで追記しようやく完成しました。2024年11月に発売された肺動脈性肺高血圧症治療薬のユバンシ®配合錠についてです。肺高血圧症自体あまり触れる機会のない疾患ですので、この機会に病態とこ...
ヒヤリ・ハット

ヒヤリ・ハット分析 MAO阻害薬とOTCの相互作用について

昨年のものになりますが、公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業で現在服用中の薬とOTC薬の併用禁忌を未然に防止した事例がありました。内容としては基本的なものですが、薬の内容をしっかり理解していないと見過ごす可...