その他

方針転換

いつも記事をご覧になって下さってありがとうございます。このブログも来年には5年目に突入します。今後も医療従事者を中心に役立ちそうな情報発信を行っていきますが、一部方針転換をしようと思います。ブログ記事は基本的にボリュームが多く、内容も薬の作...
ヒヤリ・ハット

ヒヤリ・ハット分析 プロラクチノーマにドンペリドンは禁忌で、メトクロプラミドは禁忌でない理由を考察

公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業で面白い事例がりました。【事例の詳細】普段は他の薬局を利用している30歳代の女性患者に、医療機関Aからドンペリドン錠10mg「JG」が処方された。薬剤師は、患者からの聴取...
眼科の薬

セタネオ点眼液 新しい作用機序で眼圧の低下

久しぶりに新薬について書こうと思います。2025年8月25日に参天製薬のセタネオ®点眼液の製造販売の承認がされました。これは今までのプロスタグランジン誘導体点眼薬と異なる作用機序になります。個人的には大きな効果が期待できそうな気がするので、...
調剤業務

CYP2D6の遺伝子チェックテストを受けた患者 結果は有効活用できる

先日乳がんの診断を受けた患者さんが自らCYP2D6の遺伝子チェックテストを受けてきて、結果を見せてくれました。結果としては通常より代謝能の低いIMでした。その結果は薬歴の頭書きに残しておくようにしました。理由としてはその結果が様々な薬の適正...
疾病・病態

喘息の治療でアンブロキソールが普通錠から徐放錠に変更

更新がだいぶ久しぶりになってしまいました💦仕事に家庭にスポーツの大会と非常に忙しかったので記事を書く暇がありませんでした。申し訳ございません。ようやく途中だった記事が書き終わったので公開したいと思います。私は喘息もちです。普段は薬物治療をし...
癌の薬

ウェリレグ錠 VHL病と一緒に理解

またまた忙しさのあまり更新が途絶えてしまいました。申し訳ございません。ようやく1つ記事を書き終えることが出来ました。2025年6月24日にVHL病関連腫瘍と腎細胞がんに有効な、新しい作用機序の薬であるウェリレグ®錠が承認されました。なかなか...
内分泌・代謝性疾患の薬

慢性腎臓病と高尿酸血症の関係 治療薬の特徴

先日老人ホームでのカンファレンスに参加したのですが、ある患者さんの尿酸値が元々は7.5程度だったのに8.0と高くなっていました。この患者さんはフェブキソスタット10㎎を1日1回服用してます。老人ホームなので食事はキチンと管理されており、食事...
疾病・病態

房室ブロックについて

昨日父が徐脈で気分が悪くなり緊急入院しました。幸い意識もしっかりしているし、歩くこともできます。診断の結果、完全房室ブロックでした。今後はペースメーカーの植え込みが必須となります。自身の身内に降りかかった病気なので、今回の記事を利用して詳し...
内分泌・代謝性疾患の薬

スリンダ錠28の登場 従来の低用量ピルとの違い

前回に引き続き新薬の記事です。2025年6月30日に新しい経口避妊薬のスリンダ®錠28が発売されました。従来の経口避妊薬とは少し違うだけですが、副作用も低減し非常に使いやすくなっています。今回の記事で排卵のメカニズムとスリンダ®錠28がどの...
循環器系の薬

カムザイオスカプセルについて 肥大型心筋症と一緒に理解

書き途中のままになっていた記事があったのですが、ようやく書き終えることが出来ました。薬の作用機序もさることながら、病態やそれに関連する検査項目の説明が難しく、時間がかかってしまいました。2025年5月21日に肥大型心筋症の治療薬であるカムザ...