調剤業務

CYP2D6の遺伝子チェックテストを受けた患者 結果は有効活用できる

先日乳がんの診断を受けた患者さんが自らCYP2D6の遺伝子チェックテストを受けてきて、結果を見せてくれました。結果としては通常より代謝能の低いIMでした。その結果は薬歴の頭書きに残しておくようにしました。理由としてはその結果が様々な薬の適正...
疾病・病態

喘息の治療でアンブロキソールが普通錠から徐放錠に変更

更新がだいぶ久しぶりになってしまいました💦仕事に家庭にスポーツの大会と非常に忙しかったので記事を書く暇がありませんでした。申し訳ございません。ようやく途中だった記事が書き終わったので公開したいと思います。私は喘息もちです。普段は薬物治療をし...
癌の薬

ウェリレグ錠 VHL病と一緒に理解

またまた忙しさのあまり更新が途絶えてしまいました。申し訳ございません。ようやく1つ記事を書き終えることが出来ました。2025年6月24日にVHL病関連腫瘍と腎細胞がんに有効な、新しい作用機序の薬であるウェリレグ®錠が承認されました。なかなか...
内分泌・代謝性疾患の薬

慢性腎臓病と高尿酸血症の関係 治療薬の特徴

先日老人ホームでのカンファレンスに参加したのですが、ある患者さんの尿酸値が元々は7.5程度だったのに8.0と高くなっていました。この患者さんはフェブキソスタット10㎎を1日1回服用してます。老人ホームなので食事はキチンと管理されており、食事...
疾病・病態

房室ブロックについて

昨日父が徐脈で気分が悪くなり緊急入院しました。幸い意識もしっかりしているし、歩くこともできます。診断の結果、完全房室ブロックでした。今後はペースメーカーの植え込みが必須となります。自身の身内に降りかかった病気なので、今回の記事を利用して詳し...
内分泌・代謝性疾患の薬

スリンダ錠28の登場 従来の低用量ピルとの違い

前回に引き続き新薬の記事です。2025年6月30日に新しい経口避妊薬のスリンダ®錠28が発売されました。従来の経口避妊薬とは少し違うだけですが、副作用も低減し非常に使いやすくなっています。今回の記事で排卵のメカニズムとスリンダ®錠28がどの...
循環器系の薬

カムザイオスカプセルについて 肥大型心筋症と一緒に理解

書き途中のままになっていた記事があったのですが、ようやく書き終えることが出来ました。薬の作用機序もさることながら、病態やそれに関連する検査項目の説明が難しく、時間がかかってしまいました。2025年5月21日に肥大型心筋症の治療薬であるカムザ...
疾病・病態

長引く下痢 蛋白漏出性胃腸症だった

うちに長くおかかりの患者さんで下痢が続いている人がいました。ミヤBM錠を使っており1回1錠から2錠に増量したりしましたがなかなか改善しません。採血をした結果、血清アルブミン値が基準よりずいぶん低かったようです。この患者さんは蛋白漏出性胃腸症...
感染症の薬

百日咳患者の増加 マクロライド耐性株とST合剤について

少し前の話になりますが、日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会が百日咳患者が、2024年の中盤から増加傾向にあることが発表されました。2025年は診断週第12週時点で過去最高となっており、2024年の年間届け出数を超えています。百日咳は...
神経系の薬

レキサルティOD錠のアルツハイマー型認知症への使用 メカニズムを確認

先日うちの薬局でアルツハイマー型認知症の治療をしている患者さんに初めて以下の処方がされました。Rp(1)(般)ドネペジル塩酸塩口腔崩壊錠5㎎  1錠    1日1回 朝食後 30日分Rp(2) レキサルティOD錠(0.5) 1錠    1日...