調剤業務

炭酸リチウムとNSAIDsの併用を回避 リチウム中毒の起きるメカニズムについて解説

先日社内のヒヤリ・ハットの報告で炭酸リチウムが処方されている患者にNSAIDsが処方されたので、疑義照会してカロナール(500)に処方変更となった事例がありました。炭酸リチウムとNSAIDsの併用は禁忌ではありませんが、もしそのままにしてい...
癌の薬

前立腺癌の放射性医薬品 プルヴィクト静注

2025年11月12日にノバルティスファーマ株式会社から遠隔転移去勢抵抗性前立腺癌の治療薬であるプルヴィクト®静注が発売されました。特定の施設に入院して使う薬なので、薬局で扱うことはまずないですが、プルヴィクト®静注について知ることで学べる...
調剤業務

ファモチジンの腎機能による調節 想定されるリスクについて解説

先日当薬局におかかりの患者さんにファモチジンが処方されたところ、腎機能により用量の調節が必要な事例がありました。内容は以下のようになります。【事例】平素より当薬局をご利用頂いている患者様が臨時受診され、処方箋をお持ちになった。処方の一つにフ...
皮膚科の薬

初の水いぼの治療薬が登場

2025年11月12日に伝染性軟属腫の初の治療薬が薬価収載されました。薬局で使用することはないですが、是非知っておいてもらいたいと思います。なるべく詳しく書いたのでご覧ください。まず初めに伝染性軟属腫について確認しましょう。・伝染性軟属腫に...
疾病・病態

糖尿病とβ遮断薬の関係

先日薬学生から勉強について聞かれ、β遮断薬は糖尿病に禁忌なのか、そうではないのか分からないとのことでした。一昔前の薬学教育ではβ遮断薬は糖尿病や脂質異常症などの代謝性疾患に禁忌と覚えさせられていた気もします。実際は β遮断薬=糖尿病に禁忌 ...
調剤業務

ライゾデグ配合注フレックスタッチ 他剤への切り替え

ライゾデグ®配合注フレックスタッチが®限定出荷となっております。海外の製造拠点で出荷スケジュールが遅れているようですね。12月からは通常出荷になりそうですが、それまでに足りなくなってしまう可能性もあります。足りなくなった時に備えておくことは...
疾病・病態

うっ滞性皮膚炎について 

先日平素より当薬局を利用している患者のお薬手帳に、以下のような記載が追加されていました。Rp(1)アレロック錠(5) 2錠    1日2回 朝夕食後 30日分Rp(2)シナール配合錠 3錠    1日3回 毎食後 30日分Rp(3)アンテベ...
臨床検査値

肝臓の線維化の指標 FIB4-index

老人ホームの薬を管理している関係で、医師、看護師、ケアマネージャーらと共に入居者のカンファレンスを定期開催しています。腎機能が悪くて薬の量を調整したり、薬剤をカットすることは何度かありましたが、今回肝機能により処方内容を見直す事例がありまし...
神経系の薬

ナルティークOD錠 片頭痛の発作と予防に有効

2025年9月19日に片頭痛治療薬のナルティーク®OD錠の製造販売が承認されました。初の経口CGPR受容体拮抗薬であり、また片頭痛発作の発生抑制だけでなく、発作時の治療薬としても使用可能です。個人的には片頭痛治療薬の革命だと思っています。今...
内分泌・代謝性疾患の薬

ネクセトール錠

2025年9月19日に大塚製薬からネクセトール®錠の製造販売が承認されました。高コレステロール血症および家族性高コレステロール血症治療薬としては新しい作用機序のものになります。販売されたら使用頻度が高くなりそうな気がする薬ですので、今回の記...