感染症の薬

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アビガン錠 SFTSの治療薬として承認

2024年5月24日に厚生労働省の専門家部会が、インフルエンザ治療薬のアビガン®錠を重症熱性血小板減少症候群の治療薬としての承認する方針であることを発表しました。重症熱性血小板減少症候群の治療薬は世界初であり、また現在は重症熱性血小板減少症...
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アメナリーフ錠の適応追加

2023年2月24日にアメナリーフ®錠に「再発性の単純疱疹」の適応が追加されました。これにより現在発売されている抗ヘルペスウイルス剤はいずれも単純疱疹と帯状疱疹の両方に使えることになりました。今回の記事では単純疱疹と帯状疱疹の違い、アメナリ...
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クレセンバカプセル・点滴静注用

昨年末には新薬の製造販売の承認が立て続けにありました。なかなか書けなかったのですが、ようやく少しずつ書けそうです。前回の記事のタリバス®錠と同じ日の2022年12月23日に、抗真菌薬のクレセンバ®カプセル・点滴静注用の製造承認がありました。...
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マヴィレットを復習

明けましておめでとうございます。2023年最初の記事を早速書くことにしました。2022年6月にマヴィレット®が3歳以上から使えるようになり、それに伴って2022年11月24日よりマヴィレット®配合顆粒小児用が発売されました。これによりマヴィ...
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ゾコーバ錠の予習

11月22日に塩野義製薬のゾコーバ®錠が緊急承認されました。これは有効な感染症対策が行える可能性がある場合に、特例承認よりさらに早く承認する制度です。通常は有効性が「確認」される必要がありますが、緊急承認は有効性が「推定」されればOKとなり...
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エバシェルド筋注セット

8月30日にアストラゼネカ株式会社のエバシェルド®筋注セットが特例承認されました。これは新型コロナウイルスの治療にも予防にも有効な薬剤であり、1回の使用で長期間効果を発揮するものになります。注射剤なので薬局で扱うことはないでしょうが、最新の...
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非結核性抗酸菌症 治療薬について

前回の記事で非結核性抗酸菌症について説明しました。今回の記事では治療薬と副作用・相互作用等の注意点について説明します。まず始めに結論から言ってしまうと、非結核性抗酸菌症においては確立された治療法というものが存在しません。そのため現状としては...
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パキロビッドパックをしっかり予習

しばらく調剤報酬に関する記事ばかり書いていました。このブログは本来は薬剤師、薬学生、その他医療従事者の方に役立つ情報発信をするためのものなので、一旦調剤報酬の記事から本来の趣旨に沿った内容に戻りたいと思います。ちょうど先日2月10日に新たな...
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モルヌピラビル(ラゲブリオカプセル) 作用機序から取り扱いまで

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。年明け早々資格試験の受験で忙しかったのですが、ようやく記事を書けるようになりました💦私のブログの読者の方は薬剤師が多いですが、皆さまの薬局ではラゲブリオ®登録センターに登録をしたでしょうか?...
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ロナプリーブの特例承認

11月4日に厚生労働省はロナプリーブ®点滴静注の効能効果、用法用量について一部変更を特例承認することを決定しました。これによりロナプリーブ®の適応や使い方の幅が広がることになります。今回はロナプリーブ®が特例承認によりどう変わるかを見ていき...