神経系の薬

ボルチオキセン臭化水素酸塩(トリンテリックス®)解説

2019年11月に4年ぶりに新しい作用機序の抗うつ剤が発売されました。もうあと1ヶ月ちょっとすれば処方日数制限も解除され、市場に多く出回ると思われるので、今回はボルチオキセン臭化水素酸塩(トリンテリックス®)について解説します。ボルチオキセ...
呼吸器系の薬

アテキュラ吸入用カプセル、エナジア吸入用カプセル

2020年8月にノバルティスファーマから新たな喘息治療薬アテキュラ吸入用カプセル®とエナジア吸入用カプセル®が発売されました。今回はこの2剤について書いてみようと思います。アテキュラは吸入ステロイド(ICS)と長時間作用型β2刺激薬(LAB...
循環器系の薬

慢性心不全治療薬 エンレスト錠

たまには新薬について書いてみようと思います。 2020年8月よりノバルティスファーマからエンレスト錠(成分名:サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)が発売されました。成分名を見ると分かりますがサクビトリルとバルサルタンですね。つまりAR...
臨床検査値

血液凝固の指標② APTT

前回の記事でPT-INRについて書きました。PT-INRは外因系の凝固活性の指標です。今回は内因系の凝固活性の指標であるAPTTについて書きます。 まず血液凝固カスケードの内因系と外因系についておさらいしておきましょう。内因系は血管内の陰性...
臨床検査値

血液凝固の指標① PT-INR

最近はだいぶ少なくなりましたが、抗凝固剤としてワーファリンを使っている人もいます。ワーファリンを服用中の人は定期的にPT-INRを測定しています。PT-INRが2~3だとちょうどいいことは知っている人は多いのですが、そもそもPT-INRとは...
調剤業務

投薬後のフォローアップ 電子お薬手帳の必要性

2020年9月より投薬後のフォローアップが義務化されました。まだ始まったばかりで手探りで始めている薬局がほとんどだと思います。今回は投薬後のフォローアップについて分かってる範囲のことを書いてみました。2019年12月に薬剤師法と薬機法が改正...
神経系の薬

MAO-B阻害薬の比較

MAO-B阻害薬は少し前まではエフピーOD錠のみでした。しかし2018年、2019年と連続して新しいMAO-B阻害薬が発売されました。今回はMAO-B阻害薬のそれぞれの違いについて確認しておきたいと思います。2018年にアジレクト錠(有効成...
内分泌・代謝性疾患の薬

インスリンポンプ療法

どこの薬局でもインスリン注射は置いていると思います。インスリン注射は今はほとんどがフレックスペンタイプのものを用い、患者さんも毎食前や1日1回寝る前などに使っています。一方インスリンポンプ療法に用いるバイアルタイプのインスリンを在庫している...
臨床検査値

肝機能の検査値②γGTP、ALP

前回の記事でALT、ASTについて説明しました。 今回はその他の肝機能の状態を表す検査値について書こうと思います。 ・γーGTP γグルタミン酸トランスフェラーゼといい、肝ミクロゾームで薬物代謝に関与します。(ペプチドのN末端のグルタミン酸...
臨床検査値

肝機能の検査値①ALT、AST

久しぶりに検査値について書いてみようと思います。 前回の記事で腎機能の検査値について書きました。 (腎機能の検査値①クレアチニンeGFR、腎機能の検査値②クレアチニンクリアランス) 今回は肝臓の検査値について書きます。 もっとも有名なものは...