その他

イトラコナゾール(50)「MEEK」における健康被害とその考察

2020年12月5日に小林化工株式会社のイトラコナゾール(50)「MEEK」からリルマザホンが大量に混入していたことによる、甚大な健康被害が報告されました。各薬局に対してFAXや、MSさんやMRさんによる情報提供がされているので、皆さんご存...
疾病・病態

高カルシウム血症

前回の記事で高カルシウム血症について触れました。 今回は高カルシウム血症について詳しく書いてみようと思います。 体内のカルシウムは99%以上が骨や歯に保存されていますが、カルシウムが腸管での吸収促進、腎での尿中への排出障害、骨吸収亢進による...
ヒヤリ・ハット

ヒヤリ・ハット分析 エディロール服用中の患者がカルシウムを摂取

以前の記事に引き続き、公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業の事例の紹介、考察について書きたいと思います。 少し前になりますが、活性化ビタミンD3製剤のエディロールカプセル®を服用中の患者が、カルシウムを含む...
呼吸器系の薬

テリルジーエリプタ

2020年11月27日にCOPD治療薬のテリルジーエリプタ®が気管支喘息の承認を得ました。エナジア吸入用カプセル®に次いで2個目になる、3成分配合の気管支喘息治療薬です。今回はこのテリルジーエリプタ®について学びましょう。テリルジーエリプタ...
ヒヤリ・ハット

ヒヤリ・ハット分析 バルプロ酸ナトリウムと併用時のラモトリギン

外来が暇なときはよく、公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業の事例に目を通してます。単なる名称が似ていたとか簡単なものもあれば、正しい知識をつけなければ大きな事故につながりそうなものまで様々です。その中で改め...
疾病・病態

高カリウム血症

前回の記事でK保持性利尿薬について書きました。K保持性利尿薬は全ての薬に高カリウム血症を起こすリスクがあります。そのため前回の記事との関連で、高カリウム血症について少し詳しく見ようと思います。高カリウム血症は読んで字のごとく、血中のカリウム...
腎・泌尿器科の薬

ミネブロ錠 他のK保持性利尿薬との違い

日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集分析事業でセララ®を服用中の患者にミネブロ®が処方され、疑義照会になり、セララ®が削除された事例が報告されました。同一の作用機序の薬が重複して処方された例です。セララ®、ミネブロ®ともに他のK...
内分泌・代謝性疾患の薬

ユリス錠

最近ユリス®錠を卸に返品しました。単に卸の販売実績の協力のために取ったものですが、全く使わなかったので返品した次第です。手元になくなると勉強を怠ってしまうので、忘れないうちにユリス®錠についてまとめておきたいと思います。ユリス®錠の成分はド...
臨床検査値

ビリルビン

この時期は健康診断を受ける人が多いようで、投薬時に病院から渡された検査値の紙を見せてきて、検査値の意味を教えて欲しがる人が結構います。 過去に記事で腎機能や肝機能について書いてきました。これらの数値が比較的理解しやすく、また医師から説明を受...
疾病・病態

中毒性表皮壊死症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群

先日当薬局にラミクタール錠®の「適正使用のお願い」が届きました。内容は添付文書の警告にも記載されている中毒性表皮壊死症候群と皮膚粘膜眼症候群による死亡例についてでした。もう何回同じ内容のお知らせが来たか分かりませんが、それだけ注意が必要なの...