内分泌・代謝性疾患の薬

内分泌・代謝性疾患の薬

クロミッド錠の働き方をしっかり理解

先日以下の処方を受けました。Rp(1)クロミッド錠(50) 1錠    1日1回 朝食後 5日分患者さんに話を聞くと、人工授精をするようです。生理がきて3日目から飲むように言われたとのことでした。産婦人科の処方を受ける機会が少ないと、あまり...
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ウゴービ皮下注の予習

うちの薬局の女性従業員達がよく、痩せたいけどいい薬は無いかと言っています。そんな中、今年の3月27日に肥満治療薬のウゴービ®皮下注が承認されたとの情報を得たようです。これの薬はどうかと聞かれたので、彼女らには使えない旨を説明しました。今回の...
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マンジャロ皮下注アテオス

ここ最近本当に忙しく、更新が滞っていました💦ようやく記事を書く余裕が少しできたので、早速書いていきます。2023年3月15日に2型糖尿病治療薬のマンジャロ®皮下注アテオスが薬価収載されました。今までのGLP-1作動薬と異なり、GIP作動薬と...
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エフメノカプセルをしっかり理解 ①作用機序、適応について

公益財団法人日本医療機能評価機構の薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業でエフメノ®カプセルによるものがありました。エフメノ®カプセルは昨年発売されたばかりの比較的新しい薬であり、また使う事例も限られています。いい機会なので今回の記事では性ホ...
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多嚢胞性卵巣症候群の治療薬にレトロゾール、メトホルミンが追加

9月16日に不妊治療に関して、いくつかの薬が適応拡大を受けました。不妊治療の種類もいくつかあるのですが、今回の記事では調剤薬局で取り扱う頻度の多いレトロゾールとメトホルミンについて紹介します。レトロゾール、メトホルミンは今回の適応拡大によっ...
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エパデールEMカプセル 従来のエパデールSとの比較

9月12日にイコサペント酸エチル製剤の新薬としてエパデールEMカプセルが発売されました。内容としては結構いいものだと思います。今回の記事では従来のイコサペント酸エチル製剤であるエパデールSの復習と、その違いについて解説したいと思います。まず...
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シックデイにおける血糖降下剤の使い方

以前うちで糖尿病の治療をしている患者さんが胃腸炎になりました。胃腸薬の投薬時に話を聞くと、食事があまり摂れなかったようですが、普段使っている血糖降下剤をどうするかは医師から聞いていなかったようです。こちらの判断で勝手に決めるわけにはいかなっ...
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緊急避妊薬 作用機序から使い方まで詳しく

昨年の10月に薬局で厚生労働省の検討会で、医師の処方箋なしに薬局での緊急避妊薬の販売についての議論が始まりました。現在は薬局で調剤する場合は医師の処方箋により、研修を受けた薬剤師が対応しなくてはなりません。しかし今後処方箋なしに販売可能にな...
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SGLT2阻害薬の慢性腎臓病、1型糖尿病への使用

前回の記事の最後の方に、フォシーガ®錠が1型糖尿病、慢性腎臓病に適応を持っていることを書きました。前回の記事では書ききれなかったので、SGLT2阻害薬が1型糖尿病と慢性腎臓病に効果をしめす理由を考察したいと思います。まず1型糖尿病についてお...
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ジャディアンス錠 慢性心不全での使用について

11月25日にジャディアンス®錠が慢性心不全の治療にも用いられるようになりました。これを機に新規に採用したり、在庫を増やす薬局も増えてくるかもしれません。またその他のSGLT2阻害薬も追随してくるかもしれません。今回はSGLT2阻害薬と慢性...