コロナ体験記

実は現在コロナで自宅療養中です。つい昨日新規感染者数が過去最高を更新し、今後まだ増えていく可能性もあるようです。私の周りでも何人も感染者がおり、今までかかった事の無い人も人ごとでは済まされないでしょう。今回の記事で実際に感染してから、今日に至るまでの経過と対応を紹介します。今後ご自身がかかられた時の参考にして欲しいと思います。

まず初めにうちの息子が発熱しました。とはいっても37.5℃とかなり微妙な体温です。しかも部下のお子さんも結構な頻度で熱を出しており、その都度病院に行っては夏風邪との診断を受けています（もともと扁桃腺の大きな子なので仕方ないです）。たんなる風邪かな？と思いましたが、時期が時期なだけに念のため抗原検査キットを用いました。すると判定はまさかの陽性。
抗原検査キットでは発熱等の症状があってもウイルス量が少ない場合には結果が陰性となることがあります（偽陰性）。しかし陽性と出た場合はほぼ間違いなく陽性と見ていいでしょう。
しかし自身で抗原検査キットを使って陽性となっても、最終的には医師による確定診断を受けなくてはなりません。保健所への通知も必要ですし、国や自治体も正確な感染者数の把握が必要になるからですね。
なお私も抗原検査キットを使いましたが、陰性でした。そして無症状です。勤務を続ける医療従事者は濃厚接触者になっても、無症状なら毎日PCR又は抗原検査キットで陰性なら出勤可能です。そして5日間連続で陰性ならその後の検査の必要もなくなります。しかし念のため仕事は休ませてもらうことにしました。

次は息子の病院を探します。発熱外来を行っている医療機関を受診しなくてはなりません。いきなり受診するのではなく、必ず電話等で確認をとってからになります。現在の症状、抗原検査キットで陽性だった旨を説明します。朝一なので意外にもすぐに受け入れ先が見つかりました。
そこの病院はPCR検査ではなく、抗原検査で判定しているようでした。以前はPCR検査が相場となっていましたが、最近ではかなりの病院が抗原検査になりつつあります。抗原検査でもそれなりの精度があり、また結果が出るのが早いですからね。自宅でやったのと全く同じ検査をまたすることになりました。結果はやはり陽性であり、新型コロナウイルス感染と判定されます。
自宅療養となり薬が処方されましたが、内容はカロナール®細粒だけです。実際熱以外なかったですしね。

さてその日の夜に私の喉の調子がおかしくなり、そして妻が倦怠感に襲われました。娘は何ともなしです。翌朝になって昨夜より悪化しているので、再度抗原検査キットを使います。結果は陽性。どうやら息子のがうつったようです。昨日と同じ病院にかけてみましたが、まさかの医師不在により休診。他の病院を探すことにしました。各都道府県が発熱外来相談窓口を設置しています。そこにかければ自宅から比較的近い、発熱外来を行っている病院を探してくれます。
⇒　新型コロナウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センターの連絡先

複数の病院を紹介してもらいました。しかしどこにかけても予約がいっぱいです。どこも1日で受け入れる発熱患者の上限を決めており、それ以上は診てくれません。またほとんどの病院が事前予約をするのではなく、当日の朝から早い者勝ちで、その日の予約を取っていきます。1件だけ翌日の予約を受けている病院があり、明日そこに行くことにしました。私と妻、そして娘も無症状ですが確実に濃厚接触者なので一緒に診てもらうことになりました。家族全員で車で移動です。
そこでも抗原検査でしたね。鼻に綿棒を突っ込まれて、幼い娘は号泣です💦結果は仲良く全員陽性。そして処方箋も発行されましたが、全員カロナール®です。

さて処方箋は職場の薬局に出すことにしました。事前に部下に電話連絡をして、薬局の駐車場に車を止めます。そして人数分の処方箋を薬局のポストに入れて車で待機です。部下が処方箋をポストから処方箋を取り出し、人数分の薬を持ってきてくれます。薬は袋に入れて車のサイドミラーにひっかけてもらいます。これで全く接触することなく薬の受け取りは完了です。このようにコロナに感染した場合、薬局に連絡をして薬の受け取り方も相談しないといけません。ラゲプリオ®カプセルなら病院から薬局にFAXがいき、薬局が届けてくれますが、それ以外の薬は普通の処方箋ですからね。

帰宅後自宅療養です。そして保健所から連絡が入ります。以前は電話がかかってきたようですが、現在はSMSメールで来ます。

ここからMyHER-SYS(新型コロナ健康状態入力フォーム)に新規登録します。これで毎日の健康状態を報告することになります。

さて肝心の健康状態というと、息子は2日で完全回復で元気いっぱいです。娘も陽性判定を受けた翌日に熱が出ましたが1日でおさまり、その後は完全回復です。私と妻は3日ほど倦怠感がありましたが、その後は熱も倦怠感もありません。私はコロナ以前から咳喘息を患っていたので咳が残っていますが、それも現在では大したことありません。
新型コロナウイルス感染後は以下の状態になった時に療養は終了となります。

・発症日から10日間経過し、かつ症状軽快後72時間経過した場合
・症状のないケースでは、検体採取日から7日間経過した場合

ここまで経過を書いてきましたが、今回で分かった事をいくつかあげます。
まず感染力は凄まじいです。インフルエンザでも家族全員感染とかはありませんでした。しかしコロナの場合は家族内なら１～2日でほぼ確実に全員に感染します。私の周りの人でも家族内の誰かが感染すると、あっという間に全員アウトでした。特に子供⇒親の感染は、子供が小さいと防ぐのは不可能でしょう。
次に抗原検査キットの備蓄は必須です。早期発見につながります。抗原検査キットで陽性だった場合は、ほぼ間違いなく陽性なので、早めに周囲との接触を断つことができます。
最後に症状はそこまで酷くありません。インフルエンザの軽症版といった印象です。特に子供たちの回復はあっというまでした。もちろん自分たちのケースであり、重症化リスクのある人は十分注意が必要です。ですがそれ以外の人は過度に怖がるのではなく、普段の予防の徹底の他に、早期発見のための抗原検査キットの確保、いざ感染した時のための水や食料の備蓄、職場と感染時の連携体制を確立しておくといったことを着々と行っておくのが大切です。
※現在各都道府県がコロナ患者のための配食サービスを行っています。1人につき約1週間分の食材を自宅まで配送してくれます。ありがたいことですね。
私も来週からは復帰予定です。10日間も自宅に引きこもると外の空気が恋しくなります。当たり前の生活が送れることが嬉しく思います。