臨床検査値

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血液凝固の指標② APTT

前回の記事でPT-INRについて書きました。PT-INRは外因系の凝固活性の指標です。今回は内因系の凝固活性の指標であるAPTTについて書きます。 まず血液凝固カスケードの内因系と外因系についておさらいしておきましょう。内因系は血管内の陰性...
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血液凝固の指標① PT-INR

最近はだいぶ少なくなりましたが、抗凝固剤としてワーファリンを使っている人もいます。ワーファリンを服用中の人は定期的にPT-INRを測定しています。PT-INRが2~3だとちょうどいいことは知っている人は多いのですが、そもそもPT-INRとは...
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肝機能の検査値②γGTP、ALP

前回の記事でALT、ASTについて説明しました。 今回はその他の肝機能の状態を表す検査値について書こうと思います。 ・γーGTP γグルタミン酸トランスフェラーゼといい、肝ミクロゾームで薬物代謝に関与します。(ペプチドのN末端のグルタミン酸...
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肝機能の検査値①ALT、AST

久しぶりに検査値について書いてみようと思います。 前回の記事で腎機能の検査値について書きました。 (腎機能の検査値①クレアチニンeGFR、腎機能の検査値②クレアチニンクリアランス) 今回は肝臓の検査値について書きます。 もっとも有名なものは...
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腎機能の検査値② クレアチニンクリアランス

前回の記事の続きで今回はクレアチニンクリアランスについて書きます。クリアランスとは腎臓が糸球体で血液をろ過して尿を作り出す機能の事です。特定の物質を1分間に腎臓から尿中に排出されるのに必要な血漿量で示されます。前回の記事で説明したクレアチニ...
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腎機能の検査値① クレアチニン、eGFR

臨床検査値の記事の初回は直接薬用量に影響することの多い、腎機能について解説していきたいと思います。腎臓の生理機能の一つに血液をろ過して尿を作るといったものがありますが、この働きは片方の腎臓に100万個存在する糸球体といった組織で行われます。...
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臨床検査値について

近年処方箋に臨床検査値を記載する病院が増えてきました。薬剤師は当然この検査値を読み解く力が求めらることになります。臨床検査値を理解できるために、今後複数回にわたって検査値の解説をしていきたいと思います。検査値を理解するには数値を暗記するので...