jijineko

感染症の薬

イベルメクチンについて冷静に考えてみる

最近SNSでイベルメクチンに対する期待が高まっています。「奇跡の治療薬」とか「これでコロナは終焉を迎える」などといったキャッチフレーズが溢れているので、期待するのも無理はありません。しかし専門家の人ならこういう時こそ自分の頭で考え、冷静な判...
漢方薬

釣藤散の処方例

先日うちの薬局で久しぶりに釣藤散が処方されました。患者さんは「頭が重くて、耳のあたりがボワーっとする」と訴えていました。この症状に釣藤散が処方されたのは適切だと思います。今回は釣藤散が処方される理由について書い悦したいと思います。まず釣藤散...
感染症の薬

ロナプリーブ点滴静注

2021年7月19日に新型コロナウイルスの新たな治療薬が特例承認されました。今までの治療薬とは異なる作用のものであり、また新型コロナウイルスの治療を目的として作られた初の薬になります。ホットな話題なので今回はロナプリーブ点滴静注について説明...
内分泌・代謝性疾患の薬

ルムジェブ注

昨日いつもヒューマログ®注を使っている患者さんの処方変更がありました。ヒューマログ®注からルムジェブ®注に変更になりました。当薬局では初めての採用だったので、うちの従業員は誰も知っている人がいませんでした。今回はこのルムジェブ®注について解...
疾病・病態

RSウイルス

最近ニュースでRSウイルスの猛威が騒がれています。去年の400倍みたいですね。薬局にもRSウイルスの子の処方箋が流れてくるかもしれません。処方箋がきても冷静に対応できるように、今回はRSウイルスについて解説します。RSウイルスはRNAウイル...
電解質に対する薬

ロケルマ懸濁用散

2021年6月よりロケルマ®懸濁用散の投薬期間制限が解除されました。今まで取り扱いの無かった薬局もこれを機に採用するところも出てくると思います。いい機会なので今回はロケルマ®懸濁用散について解説します。ロケルマ®の有効成分はジルコニウムシク...
臨床検査値

腫瘍マーカー CEA

うちの患者さんで大腸がんを治療している人がいます。受診の度に血液検査をして経過を観察しています。様々な検査項目がありますが、この患者さんはご自身のがんの進行度の目安になるCEAを毎回自分でもチェックしています。今回はCEAについての知識を深...
漢方薬

五苓散の処方例 下痢に対して処方

昨日かどうもおなかの調子が悪く、下痢が続いています💦仕事には行けたのですが辛かったので、外来が始まる前に門前の先生に診てもらいました。その時の症状は以下のようになります。・水様性の下痢が続く・食欲がなく、気持ち悪さがあり(嘔吐はしていない)...
疾病・病態

乾癬③ 治療(生物学的製剤・光線療法)

前回の記事に引き続き乾癬の治療法の紹介です。今回は生物学的製剤と光線療法について説明します。 ・生物学的製剤 生物学的製剤はサイトカインなど疾患の原因となるタンパク質や、遺伝子にピンポイントで抑制するものです。高分子タンパク質であり、遺伝子...
疾病・病態

乾癬② 治療(外用薬・内服薬)

前回の記事で乾癬の病態について学びました。今回は治療法について紹介します。乾癬治療は外用薬、内服薬、生物学的製剤、光線療法があります。1つ1つ見ていきましょう。 ・外用薬 乾癬の最も基本的な治療法ですね。外用ステロイドとビタミンD3製剤が用...