漢方薬

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柴胡加竜骨牡蛎湯 どんな人に使う?

不眠や不安に対してはほとんどがベンゾジアゼピン系向精神薬が処方されます。しかし神経症状に対して時々漢方薬が処方されることがあります。神経症状に用いられる漢方薬は沢山ありますが、何を根拠にその漢方薬が使われているか考えている薬剤師は少ない印象...
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補中益気湯 処方される人はどんな状態?

今年の夏はとても暑いです。その影響か分かりませんが、うちの薬局では補中益気湯を処方される患者さんが昨年より多い印象です。薬剤師の中にも”倦怠感=補中益気湯”と漠然と覚えている人も多いように感じます。今回の記事で補中益気湯について解説しますの...
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前立腺肥大症で頻尿の患者さんに八味地黄丸が処方された事例

当薬局におかかりの患者さんで前立腺肥大症の方がいます。処方されているのはシロドシン(4)でした。しかし夜間頻尿で1~2時間おきにトイレに起きる状態であり、睡眠不足で悩まれていました。その後以下のように処方変更されました。Rp(1)(般)シロ...
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夏バテの対応 清暑益気湯

暑い日が続きますね。夏バテを起こしている人もいるのではないでしょうか?夏バテを起こした場合涼しくして安静にするのが一番ですが、どうしても辛い時は薬に頼るのもありかと思います。今回は夏バテに用いられる漢方の清暑益気湯について解説します。まず夏...
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釣藤散の処方例

先日うちの薬局で久しぶりに釣藤散が処方されました。患者さんは「頭が重くて、耳のあたりがボワーっとする」と訴えていました。この症状に釣藤散が処方されたのは適切だと思います。今回は釣藤散が処方される理由について書い悦したいと思います。まず釣藤散...
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五苓散の処方例 下痢に対して処方

昨日かどうもおなかの調子が悪く、下痢が続いています💦仕事には行けたのですが辛かったので、外来が始まる前に門前の先生に診てもらいました。その時の症状は以下のようになります。・水様性の下痢が続く・食欲がなく、気持ち悪さがあり(嘔吐はしていない)...
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漢方の適応外処方 緑内障に柴苓湯

前回まで4記事連続で漢方薬、東洋医学について書きてきました。ちょうどいいタイミングで漢方の適応外処方の事例がありましたので、紹介したいと思います。過去の4記事を読んだ後なら理解しやすいと思います。 当薬局に以前からおかかりの患者さんが眼科処...
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東洋医学の理論③ 精、陰陽論、虚実

前回の記事の続きです。 気・血・津液について解説しましたが、今回の記事で精と基本的な理論を紹介して東洋医学の理論の記事は終えたいと思います。 まずは精についてです。 精は気・血・津液を作り出す根源とされています。 精は母親から受け継ぎ、生ま...
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東洋医学の理論② 気・血・津液

前回の記事に引き続き東洋医学の理論についてです。 東洋医学の理論を説明するのにはそれなりのボリュームになるので、もうあと何回かに分けて書きます。合間に別の記事を挟むかもしれませんが、気長にお付き合いいただけると幸いです。 今回の記事では気・...
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東洋医学の理論① 五行説、五臓六腑

前回の記事で麦門冬湯の解説をしました。今後もちょこちょこと漢方薬についても書いてみようと思うので、漢方を理解するための基礎知識として、数回にわたって東洋医学の理論を書いておきます。 これを覚えることによって、ある程度漢方薬の働きが理解しやす...